本を読む少女

2000年8月19日
オキニの女友達のRちゃん。

小説家になる野望を最近持ち始めた。
読書の量も結構多いようだが質の方がちょっと問題が
あるんではないかと老婆心ながらに思う。

大体ホモ小説だし。

「ねえねえ、らもん。面白い小説があるんだけど、読む?」

「…もうホモ小説は勘弁だよ」

ちょっと前Rちゃんのお勧めでホモ小説をどっちゃり借りてしまった。
意地で読み倒したが二度と読みたくない。

「違うよお。ホラー小説だよ。超面白かったんだよ!!読む?読む?」

「ふうん。どんな話?」

「あのね、死姦じゃないと立たない主人公が女を殺しまくって
死体とやりまくって、やったあと乳を切ったりする話」

…またそんなんかい。

「らもん…こういう話、だいじょうぶ?」

女の子にそんな心配されるとは…普通逆だろ。

「………貸して」

君が好きという物なら何でも読もう、と腹をくくった。

「じゃあ明日持ってくるね〜スゴイよ〜♪…あ、柴田恭兵!」

Rちゃんは僕が寄りかかっていた建物の壁に貼ってあるポスターを指差した。

つられて僕も見てみると、…寺山修司だった。

「全然違うだろ!!」

「テラヤマシュウジってだあれ?」

「作家」

「う…」

「小説家目指すならそれぐらい知らないと…」

「うん」

いつもと違って妙に素直だったりして。
しかし小説家への道のりはまだまだ長いようである。

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